2015年1月29日木曜日
症例報告1
症例報告 Case Report :どこに投稿するべきか
興味深い点があった症例や、新しい知見が得られた症例を経験したら、なるべく英文で、学会誌に投稿するようにしています。
原著論文などの研究論文と並べると(研究者の業績を評価するという視点からいえば)価値が低く見られてしまう傾向がありますが、実験論文と症例報告では、報告・発表する意義が両者では異なっていると考えています。
なるべくスムーズに、かつインパクトの高い雑誌に掲載までもっていきたいわけですが、〝症例報告は受理しない〟と宣言をしている学会雑誌を多くみかけます。研究論文と比べて学問的な意義があるかないかは別にして、引用回数が少なくなりがちな症例報告を避ける理由もわからなくもありません。
最近、(APCで荒稼ぎしている)症例報告専門誌が続々と登場しています。ただ、その多くはAPCで荒稼ぎしている雑誌のようです。また、症例報告専門誌は、基本的にインパクトファクターは低めで、インパクトファクターが付与されていない、あるいはかなり低いようです。一方、殆どがオープンアクセスなので、誰でも、どこからでも読めます。後者については、知見を広めたい症例報告の意義と合致しているのかもしれません。
そんなわけで備忘録(2015.1.29現在)
※管理人は感染症専門で、人体症例と動物症例のどちらも書くのでゴチャゴチャしてます。
・BMC Case Report
http://casereports.bmj.com/
本文読むには購読が必要
感染症であれば、下記のCase Reportsとして報告したほうがいいかもしれない
BMC Infectious Diseases
http://www.biomedcentral.com/bmcinfectdis/authors/instructions/casereport
IF: 2.56
・Journal of Medical Case Reports
http://www.jmedicalcasereports.com/
IF 0.40
ヒト
・Veterinary Record Case Reports
http://vetrecordcasereports.bmj.com/
動物
・JMM Case Reports
http://jmmcr.sgmjournals.org/
ヒト/動物
・American Journal of Case Reports
http://www.amjcaserep.com/
ヒト
・Clinical Case Reports
http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1002/(ISSN)2050-0904
・Case Reports in Veterinary Medicine
ttp://www.hindawi.com/journals/crivem/
※HIndawiは少し怪しいOA雑誌
・Case Reports in Infectious Diseases
ttp://www.hindawi.com/journals/criid/
※同上
・Journal of Case Reports
ttp://www.casereports.in/
[要注意]※開いたらTrojan.Malscript
が検出されたんだけど、大丈夫か…ここ
投稿用画像の編集
論文投稿用画像の編集(Windowsの場合)
業務上、Windowsを使用していると、Windowsで、学術論文用の図を編集する必要がでてくる。投稿規程に従って解像度や大きさ(1カラム、2カラムなど)を編集するわけだが、これが意外と面倒くさい。
というわけで、解像度とサイズ調整の仕方について、備忘録
■環境
- Windows 8
- PowerPoint 2013
■事前準備
①出力した画像の解像度の変更
- PowerPoint(以下、PP)で作る場合、画像を出力するとデフォルトで96dpiになってしまう。多くの雑誌では、300dpi以上と指定されているため、レジストリを編集する必要がある。
- [スタート]→[プログラムとファイルの検索]に〝regedit〟と入力し、OK
- レジストリエディターから、下記のサブキーを探すHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\PowerPoint\Options
- [Option]をクリック→ツールバーの[編集]→[新規作成]→[OWORD値]をクリック
- 名称を[ExportBitmapResolution]とし、クリック後、[編集]→[変更]
- [OWORD値の編集]で、[10進法]をクリックし、[値のデータ]に、必要な解像度の値を入力
②GIMPのダウンロード
- http://www.gimp.org/
③投稿したい雑誌の投稿規程の[Figure Guidelines]などの項目をよく読む
当たり前だけど結構重要
■作業
- PPでレイアウトを作る。当然、投稿規程に従って、フォントやスケールバーなどを挿入する。
- PPの[名前をつけて保存]→拡張子をpdfにて保存
- GIMPを立ち上げ、[開く]からpdfファイルを読み込む。読み込む際に、解像度の指定が求められるので、300dpiなどと入力する。
- 表示された画像から[Crop Tool(下記)]を用いて、必要な領域を切り取る。
- [画像]から、[画像の拡大・縮小]をクリックし、投稿規程に従った画像のサイズ(1カラムか、2カラムか)にする。
- [ファイル]から、[エクスポート]をクリックし、拡張子をTIFFなど投稿規程に従った形式で保存する。圧縮形式は、LZWなどで問題ないと思われる。
![]() |
Crop Tool |
■参考
・PLoS
http://www.plosone.org/static/figureInstructions
・バイオインフォマティクス入門
http://bio-info.biz/tips/other_make_image.html
だいぶ参考にさせていただきました。
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